
今年は早めからインフルエンザの流行が始まっているようです。当クリニックでもインフルエンザワクチンの接種が始まっております。エリアによっては学級閉鎖のニュースもきかれています。
今回は、インフルエンザワクチン接種後の効果についてお話しさせていただきます。
インフルエンザワクチンは、接種後どれくらいで効果が認められてどれくらいの期間続くのでしょうか。

① 効果の発現
海外からの報告では「インフルエンザワクチンを接種してから最大14日の間は、有効性が発揮する前にインフルエンザにかかる≒効果が発揮できない可能性がある」と言われています。
これは、体内でインフルエンザワクチンにより誘導される免疫システムが完全に構築されるまでに時間がかかるためと言われています。そのため、インフルエンザの流行期よりも少し前に接種した方が望ましいと思います。特に今年は、例年より流行が前倒しになっておりますので、必要に応じて早めの接種をお勧めします。
② 効果の持続
一般的に、インフルエンザワクチンの効果のピークが1か月後くらいと言われています。また、ワクチンの有効性はワクチン接種後少なくとも5~6か月は持続すると言われています。
しかしその5~6か月の間、ずっと同じ効果が続くわけではありません。
海外からの報告では「インフルエンザワクチン接種後、1か月に約6-11%ずつ減少する」とされています。
ワクチンの効果は、一律に効果があるわけではなく、接種後約1か月をピークに徐々に減少していくと覚えておいてください。
③ 2回接種の効果
インフルエンザワクチン接種は場合によっては、2回目接種も可能です。小児の場合は2回接種が基本ですし、高齢者、若年層でも例えば受験生など必要に応じて2回接種が勧められる場合があります。その場合はワクチンの有効性の状況が変わってきます。
ワクチンの添付文書では、「インフルエンザワクチンを3週間隔で2回接種した場合、接種1ヶ月後に被接種者の約77%が有効予防水準に達する」とされているので、1回接種の場合よりも高い効果が期待できます。
しかし、同時に「接種後5カ月では約50%に減少する」と書いてありますので、やはり接種後5~6カ月くらいが持続時間と考えてよさそうです。
まとめると以下のようになります。
- ワクチンを接種してから最初の最大14日間は十分効果が発揮できない可能性がある
- 摂取後5~6か月は十分有効性が保たれる
- ワクチンの効果は、接種後約1か月をピークに徐々に減少していく
- ワクチン2回接種の場合は初回接種から2~3カ月くらいがピークになる
これらの特性を理解したうえで、最適な接種時期・間隔を考える必要があります。インフルエンザワクチンを接種していてもインフルエンザにかかることがあります。しかし、インフルエンザによるその後に重大な状況(インフルエンザの重症化など)を防ぐ役割もあります。

個人個人の状況に合わせて、最適な時期に効果が出るよう早めの接種をお願いいたします。
他にも何か相談したいことがありましたらお気軽にお声掛けください。
