足がつったらこれ!漢方薬のおはなし。

最近患者さんから昼間や夜に足がつるというお話しをうかがうことが多いです。恥ずかしながら、私もゴルフラウンド中に足がつることがあります。(猛暑の中でのプレーではよくある事ですが…。)

個人差はありますが、一般的に人は就寝中でも数百mlから1L程汗をかくと言われています。ましてや昼間の野外活動なんてもう汗びしょびしょです。汗をかくことで脱水症状、電解質バランスの乱れ、筋肉の冷え等が起こり(それが直接的な原因ではありませんが)足がつりやすくなることがあります。

やっぱり足がつった時には直ぐに症状が改善してほしいですよね。私は足がつるとまずは漢方薬の「芍薬甘草湯」を服薬します。漢方薬と聞くと効果の立ち上がりが遅いようなイメージを持たれる方も多いと思いますが、この「芍薬甘草湯」は割と即効性があり非常に助かります。クリニックで「芍薬甘草湯」が処方され服薬された患者様からも「飲むとすぐ足のつりが治ってよく効くね」との声をうかがいます。

芍薬甘草湯には、その名の通り《シャクヤク》と《カンゾウ》が乾燥エキスとしてが含まれています。《シャクヤク》には鎮痛・平滑筋弛緩作用が、《カンゾウ》にも鎮痛・抗炎症作用が認められており、「こむら返り(いわゆる足がつる)」に対して効果的な成分です。

即効性として効果が早く出てくるのは《シャクヤク》の成分で、その後に《カンゾウ》の成分が効いてくると言われています。この2つの成分は効果発現(≒吸収速度)に時間差があり、【早く・確実に・持続的に】効果が期待できると言う事です。

まだまだ、暑い日が続きます。残暑ではなく続暑です。

足がつった場合は、ますは(水分補給)や(ストレッチ)(必要以上に体を冷やさない)(バランスの良い食事)を心掛け、必要なら「芍薬甘草湯」の服薬もお考えいただければと思います。何かありましたら、お気軽にお問い合わせください。