透析患者さんの体重および水分管理について

ついつい口をついて出てしまいますが…、暑いですね~。それに加えて、この地方では地震情報も気にかかる状況です。               我が家ではこれを機に、日頃の備えの再点検、家族内での対応の話し合いを行いました。

さて、今回は透析患者さんの体重と水分管理に関係するお話をさせていただきます。

透析患者様は腎臓の機能が低下している、もしくは廃絶しているため摂取した水分を尿として排泄できずに体にため込んでしまいます。

その水分を体から抜くために透析を行う際には基準となる体重である【ドライウェイト】を設定しその体重を目指して除水を行います。

ドライウェイトは毎月2回行う採血の結果や、手足のむくみといった患者様の身体状態、心臓と胸郭の大きさの比であるCTRなどをもとに

設定します。


透析は週に3回、【月・水・金】か【火・木・土】のいずれかに日程で行います。                                       週の最初の透析日(月/火)は前の透析日から2日の間隔をあけることになります。                                             この日は他の透析日より水分や食事の摂取量が1日分多くなるので体重の増えも多くなる傾向になります。

体重の増加量は中1日であればドライウェイトの3%、中2日であれば5%以内にとどめることが推奨されています。

夏の間は暑さから、つい飲みすぎて体重の増えが多くなってしまうことがあります。

そんな時は氷を口に含んでやり過ごすなど、工夫をすることで過剰な水分摂取を抑えることが出来ます。

まだまだ残暑が厳しいです。脱水症にも気をつけなければいけませんし、自然災害の際にはしっかりとした自己管理が必要となります。

もう一度、ご家族とも夏場の体重と水分管理についてお話しいただけると幸いです。