正和クリニックの透析室に配属され、間もなく1年が経とうとしてます。
正和クリニックに入職するまでは急性期病院の病棟に2年間勤めてきましたが、入退院も多い中でなかなか患者様とゆっくり話す時間がとれず、患者様の思いをくみ取りきれないことに、葛藤を抱くこともありました。その中で、患者様により近い距離で長く関係を築ける透析室に魅力を感じ、自ら希望して入職させていただきました。
前職では、病気を「治す」ためのサポートをしてきましたが、透析を受ける患者様にとって重要なことは、透析と「うまく付き合っていく」ことであり、その日々をマラソンに例えると、医療者は”伴走者のような存在”だと感じています。求められる役割がこれまでと異なると感じる中で、患者様に安心してもらえるような看護が提供できるようになるのか、当初は少し不安もありました。
しかし、先輩スタッフに一つひとつ丁寧に教えていただいており、安心して少しずつ仕事を覚えることができています。最近では、患者様とコミュニケーションをとることもできるようになり、透析をしながらの日々がいかに大変かということを教えていただくようになりました。例えば、「透析するとだるくなって、その日は一日しんどい。」という言葉を何人かの患者様から聞き、そのしんどさが少しでも軽減できるようなサポートを行えるようになることが今の私の課題だと感じています。
患者様との日々のコミュニケーションの中で、患者様がどのようなことに困っているのかを把握し、その内容に合わせて関わりを工夫することが大切であると実感したとともに、これからは長期的なサポートの方法についても学んでいきたいと思うようになりました。
私も、いつか患者様に信頼して頂けるような存在となれるよう、確かな技術をもって、日々患者様に誠実に向き合っていきたいと思います。